セミナーの受講生から解剖学でおすすめの書籍はなんですか?と何度か聞かれました。
その都度お答えしてきましたが、同じ疑問を持っている人は多々いらっしゃると思いましたので、今回はおすすめ解剖学書7冊をレベルを3つにわけてご紹介します。
おすすめ解剖学書7冊の分類
おすすめの7冊を①〜③に分類をします
①解剖学を初めて学ぶ人または復習したい人(初級)
②解剖学を学んだことがある人(初級〜中級)
③解剖学を学んだことがあり、現場に出ている人(中級〜上級)
①解剖学を初めて学ぶ人または復習したい人(初級)
解剖学を初めて学ぶ人または復習したい人におすすめの書籍は
●肉単 語源から覚える解剖学英単語集筋肉編
●骨単 語源から覚える解剖学英単語集筋肉編
【2冊共通】
著者:原島 広至、河合 良訓
出版社:エヌ・ティー・エス
おすすめな理由
肉単・骨単ともに文字数とページ数が少ないため初心者が学びやすい書籍となっています。
ページ数が少ないといっても、トレーナーにとって必要なポイントは押さえてあり、英語表記もあるため日本語と英語どちらも学ぶことができます。
また、解剖学書は料金が高い書籍が多い中、こちらの書籍は2000円台で購入することができます。
初心者の方や、復習用としてオススメな書籍です。
肉単:語源から覚える解剖学英単語集筋肉編
骨単:語源から覚える解剖学英単語集
②解剖学を学んだことがある人(初級〜中級)
解剖学を学んだことがある人におすすめな書籍は
●運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹
●運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢
【2冊共通】
監修:青木 隆明
著者:林 典雄
出版社:メジカルビュー社
おすすめな理由
こちらの2冊は、筋肉の起始・停止、支配神経などに加え、触診の書籍であるため筋肉の触り方が記載されています。
解剖学を理解するには、書籍のみで覚えるのではなく、触診を通して立体的に覚えることで理解が深まります。
書籍を見ながら、触診をして学ばれることをオススメします。
運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹
運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢
③解剖学を学んだことがあり、現場に出ている人(中級〜上級)
解剖学を学んだことがあり、現場に出ている人におすすめな書籍は
●カパンジー機能解剖学 上肢
●カパンジー機能解剖学 下肢
●カパンジー機能解剖学 脊柱・体幹・頭部
【3冊共通】
著者:A.I.Kapandji
翻訳:塩田 悦仁
出版社:医歯薬出版
おすすめな理由
中級〜上級の3冊は、ページ数・価格ともに今までの書籍より多くなりますが、その分深い知識を得ることができます。
今までの書籍は、筋肉や骨の名称を覚えることを主としていましたが、この3冊は他の組織とどういうつながりがあるのか、骨や筋肉がなぜその構造なのか?どう動くのか?など、身体の機能について学ぶことできます。
・トレーニングで効果を高めるには、身体をどうすればいいのか?
・ある動作を繰り返すことで身体に負担をかけてしまうのか?
身体の構造から説明できるようになります。
読破するにはかなりのボリュームですが、指導のレベルを上げるのにオススメな書籍です。
カパンジー機能解剖学 上肢
カパンジー機能解剖学 下肢
カパンジー機能解剖学 脊椎・体幹・頭部
まとめ
解剖学書はたくさん出版されておりますが、今回は7冊に厳選して紹介させていただきました。
私も、専門学校にて解剖学を学びはじめましたが、とても苦労したことを記憶しています。
解剖学の理解が深まるとともに、指導の質も向上していくことも実感しました。
まだまだ知らないことだらけですが、少しずつでも学び続けましょう。
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