Shape-labでは姿勢評価に関するセミナーの開催、電子書籍・ペーパーバック版「はじめての姿勢評価」を出版しています。
その中で「全身の評価」においては
・全身の評価①(前額面)
・全身の評価②(矢状面)
・全身の評価③(立位水平面)
・全身の評価④(背臥位水平面)
4つのやり方を紹介しています。
今回は、全身の評価④評価結果例と考察について解説をします。
評価結果(下肢)
例①(下肢)
□つま先が45°外旋、膝蓋骨・下腿も45°外旋をしていた場合
評価:股関節45°外旋
例②(下肢)
□つま先が45°外旋、膝蓋骨は天井を向いていて下腿が45°外旋をしていた場合
評価:膝関節45°外旋
例①・②考察
つま先だけ見ると、①・②どちらも45°外旋をしています。
他の部位を確認することで、①は股関節へのアプローチ・②は膝関節へのアプローチをすることで改善されることが予想れます。
評価結果(他部位)
骨盤(ASISの高さ)評価結果
・ASISの高さが同じ
・右のASISが高い
→骨盤が左回旋をしているか、左右の組織のボリュームが違う
・左のASISが高い
→骨盤が右回旋をしているか、左右の組織のボリュームが違う
胸郭(肋骨下部の高さ)評価結果
・肋骨下部の高さが同じ
・右の肋骨下部が高い
→右の肋骨下部が拡張している・左の肋骨下部が収縮してい・脊柱が左回旋している
・左の肋骨下部が高い
→左の肋骨下部が拡張している・右の肋骨下部が収縮してい・脊柱が右回旋している
骨盤・胸郭評価の補足
骨盤(ASISの高さ)・胸郭(肋骨下部の高さ)の評価において、問題がないにもかかわらず臀部や脊柱の筋量・硬さによって高さがかわることがあります。
骨盤・胸郭の問題か?筋量・硬さが問題か?この評価だけではわかりません。
現段階では、何かしら問題があると判断をします。
*判断するためには、立位や背臥位で臀部・背部を観察・触診・計測し、評価結果とあわせて判断をします。
肩(肩峰の高さ)評価結果
・肩峰の高さが同じ
・右の肩峰が高い
→右の肩甲骨が外転をしている・左の肩甲骨が内転をしている・胸郭が左回旋している
・左の肩峰が高い
→左の肩甲骨が外転をしている・右の肩甲骨が内転をしている・胸郭が右回旋している
*立位で肩甲骨・胸郭を評価し、背臥位の評価結果と比較をする
頭部の評価結果
・頭部が正面をむいている
・頭部が右回旋している
・頭部が左回旋している
まとめ
水平面は立位と背臥位で評価を行います。
立位では、完全に静止することはないため、意外と評価が難しいです。
背臥位でも評価を行うことで、立位とは違った評価結果が得られるでしょう。
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