筋肉のリリース方法は
①筋硬度
②筋緊張(スパズム)
③筋スティッフネス
④他の組織(筋肉を含む)との癒着
4つあります
今回は、筋緊張(スパズム)について解説をします。


筋緊張(スパズム)
筋緊張(スパズム)とは、筋線維が持続的に収縮している状態。
やり方①
反復収縮を利用し、他動的に筋の収縮と弛緩を繰り返すことで、改善していきます。
手順
例:肩甲骨の挙上と下制がしづらい場合
①クライアントに横臥位になってもらいます。
(リラックスできる姿勢であれば他の姿勢でもOK)
②トレーナーが肩甲帯を両手で支え、挙上・下制に動かす
③動かす範囲は、クライアントの緊張が強く出ない範囲で行い、少しずつ動かす範囲を大きくする
やり方②
ゴルジ腱器官は筋が過度に伸長されると、その筋を弛緩させる反応を引き起こします。
対象筋の拮抗筋を収縮させることで、対象筋が弛緩する「相反抑制」も活用します。
これらの生理学的反応を利用して、改善していきます。
手順
例:肩関節屈曲がしづらい場合
①肩関節をできるだけ屈曲させる(背臥位)
②その位置をキープしたまま、肩関節伸展動作へアイソメトリクスの抵抗をかける
→5秒ホールド✕3回(間隔は長く)
③肩関節屈曲0°の位置から肩関節屈曲に対して抵抗をかける
→軽い抵抗✕10回(間隔は短く)
やり方③
対象の筋に対して、コンセントリックス収縮・アイソメトリクス収縮・エキセントリック収縮をさせることで改善していきます。
手順
例:肩関節屈曲がしづらい場合
①肩関節屈曲0°から肩関節屈筋群へコンセントリック収縮の抵抗をかける
②肩関節屈曲可動域最大までいったら、その位置でアイソメトリクス収縮を2秒ほどかける
③肩関節屈筋群へエキセントリック収縮をかけスタート位置にもどる
まとめ
今回は、筋のリリース方法③〜筋緊張(スパズム)〜について解説をしました。
リリースと聞くと、クライアントは寝た状態でトレーナーが施すイメージがあるかもしれませんが、クライアントに動かしてもらうことでリリースできることがあります。

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