筋肉のリリース方法は
①筋硬度
②筋緊張(スパズム)
③筋スティッフネス
④他の組織(筋肉を含む)との癒着
4つあります
今回は、筋スティッフネスについて解説をします。



目次
筋のリリース④〜筋スティッフネス〜
筋スティッフネスとは、長軸方向へ伸長される際の抵抗。
筋線維を長軸方向へ伸ばしていきます。(一般的に言われるストレッチ)
やり方は大きくわけると
①スタティックストレッチ
②ダイナミックストレッチ
の2つにわけられ、さらに
スタティックストレッチは
・関節の動きによるストレッチ
・個別筋ストレッチ
・コンプレッションストレッチ
ダイナミックストレッチは
・アクティブ(自動)
・パッシブ(他動)
・アクティブ&パッシブ(自動と他動を組み合わせる)
それぞれ3つのやり方にわけれれます。
関節の動きによるストレッチ
このストレッチのやり方は筋肉の起始・停止を知らなくても行うことができます。
手順
肩関節伸展筋群を伸長したい場合は、肩関節屈曲の方向へ伸長する。
個別筋ストレッチ
例えば下の図を見てください。

上から、棘下筋上部・棘下筋下部・小円筋です。
この筋群はすべて肩関節外旋に作用します。
関節の動きによるストレッチですと内旋のストレッチを行いますが、それぞれ筋の走行が違うためより伸長するためには、伸長する方向をかえなくてはなりません。
個別筋ストレッチは、伸長したい筋の起始・停止を理解する必要があります。
手順
伸長したい筋の起始・停止を確認し、最も伸長される方向へ伸長する。
コンプレッションストレッチ
筋を伸長しても、起始から停止の間が均等に伸長されるわけではなく、硬い部位以外の部位が伸長されます。
硬い部位を伸長したい際に行います。
*コンプレッションストレッチは、筋硬度と筋のスティッフネスを組み合わせた方法となります。
パターン①
・ハムストリングスを伸長する場合で解説すると、まずは股関節屈曲できるだけ屈曲させます。
・ハムストリングスを伸長させたら、強調したい部位に圧を加えます。
パターン②
・硬い部位に圧を加えます。
・圧を加えたまま、股関節屈曲させハムストリングスを伸長していきます。
*パターン①とパターン②は同じように見えるかもしれませんが、体感すると違いがわかります。
ダイナミックストレッチ
クライアントに動いてもらうことで、可動域を改善していきます。
パターン①
肩甲骨外転動作を改善する場合で解説をすると、まずクライアントの方に外転・内転動作を行っていただきます。
*動きが悪い場合は、トレーナーが行う(パッシブで)
パターン②
外転動作を行う際に、トレーナーがアシストします。
外転動作は、肩甲骨上方回旋するので、肩甲骨の動きを補助します。
パターン③
外転動作を行う際に、トレーナーが抵抗をかけます。
やり方②とは逆に、肩甲骨の動きに制限をかける、もしくは下方回旋の方向に誘導します。
まとめ
今回は、筋のリリース方法④〜筋スティッフネス〜について解説をしました。
長軸方向へのアプローチだけでも、かなりのやり方があります。
やったことのないやり方をぜひ試してみてください。

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