Shape-labでは姿勢評価に関するセミナーの開催、電子書籍・ペーパーバック版「はじめての姿勢評価」を出版しています。
その中で「肩甲骨」においては
・肩甲骨の評価①(水平面:外転・内転、外旋・内旋)
・肩甲骨の評価②(前額面:外転・内転)
・肩甲骨の評価③(矢状面:挙上・下制、前傾・後傾)
・肩甲骨の評価④(前額面:挙上・下制)
4つのやり方を紹介しています。
今回は、肩甲骨の評価①と②の評価結果から肩甲骨外旋・内旋、外転・内転を見極める方法をついて解説をします。
肩甲骨外旋・内旋、外転・内転の違い
①肩甲骨外旋
・肩甲骨の外側(内側)が背側(腹側)へ傾く
・上腕骨外旋と同じ方向への動き
・水平面のみの動き
②肩甲骨内旋
・肩甲骨の内側(外側)が背側(腹側)へ傾く。
・上腕骨内旋と同じ方向への動き
・水平面のみの動き
③肩甲骨外転
・肩甲骨が外側へ移動
・前額面と水平面の動き
④肩甲骨内転
・肩甲骨が内側へ移動
・前額面と水平面の動き
肩甲骨の評価①と②からわかることは?
評価①だけでは、外転(内転)しているのか、内旋(外旋)をしているのか判断することはできません。
評価②は、外転(内転)を評価することはできますが、内旋(外旋)していた場合は問題ないと評価してしまいます。
評価①と②を行うことで、外転(内転)・内旋(外旋)しているのかを判断することができます。
評価結果例①
評価①で肩甲骨が30°以上傾きがあり、評価②で指3本の距離以上もしくは5〜6cm以上であった場合
評価:肩甲骨外転
評価結果例②
評価①で肩甲骨が30°以上傾きがあり、評価②で指3本の距離以上もしくは5〜6cmであった場合
評価:肩甲骨内旋
まとめ
肩甲骨外旋・内旋、外転・内転の見極め方について解説をしました。
1つの評価ではわからないことも、複数の評価結果から考察することで見えてくることがあります。
また、実際の現場では、肩甲骨外旋の状態はあまり見かけませんが、大事なことは評価のやり方を知っていることです。
知らないと、問題を特定したり排除したりすることができないからです。
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